SEたちの残業事情

<ブラック企業の判断基準を考えるサイト>

独立や海外進出を視野にいれる

IT業界、特にソフトウェアの業界は歴史が浅いことも有り、年齢層はとても若い。業界としても若く柔軟な発送を求めているため、自然と全体的に若い人が多くなる。企業が公開している平均年齢で見てみると、30代の人が多いようだ。

では、40代以降はいないのかというとそういうわけではない。働く者の年齢層は幅広く、20代から40代がメインで活躍していると思っていいだろう。50代ほどになると、上流工程に関わることになったり、管理職になったり、単なるSEではなく上に立つ者になっていることがほとんどだ。しかし、ただなんとなくだらだらとサラリーマンSEをしているようでは、将来上に立つことが厳しいだろう。若いうちに経験を積み、なるべく早く上流工程に携わっていくことが重要なのだ。

ある程度スキルが得られたら、独立を考えてもいいかもしれない。フリーランスとして働くことで、自分の技術をフルに活用しつつ、頑張ったら頑張っただけ収入につながる。独立は現在ブラック企業で働いている人にも効果的だろう。ブラック企業なみの仕事量をフリーランスとしてこなした場合、信じられない程の報酬が得られる可能性もある。もしくは、休みや残業についてもフリーランスであれば自分次第なので、ブラック企業で心身を壊しそうな人は、独立して自分を休ませる時間を作るべきだろう。

もしくは英語が得意なようだったら海外進出もおすすめだ。日本とは違い、海外ではエンジニアの価値がとても高い。加えて、周りで働くエンジニアのモチベーションも高いため、切磋琢磨しつつ自分を磨く良い経験になるだろう。少しの間海外で学びながら仕事をし、ある程度の経験を積んだあとに日本に戻ってくれば、海外での開発経験のあるエンジニアとして活躍できる可能性もある。

しかし、現状ブラック企業で嘆きながら働いている人に行動をおこす人は少ない。自分の置かれている状況を冷静に判断し、将来のためにも早めに行動を起こすことがとても重要だ。

SEたちのブラックな労働の裏側

SEの働くIT系の企業の現場はブラックだと言われることが少なくない。連日のようにして一時間程度の残業を命じられているのならまだしも、夜中までずっと働き続けて朝になってしまう日もあるブラック企業もある。その全てに残業手当が支給されるわけではなく、サービス残業が大半を占めてしまっていることも多い。

このような厳しい労働条件で働かざるを得ないのがSEだという認識をもたれてしまっている場合もあるが、必ずしもそうではない。残業が多い職場でも、企業側が強制的に残業を行わせているわけではない場所も多いのである。

SEとしての将来性を高め、成功を遂げていきたいという高い気概を持ち、意欲があって積極的に遅くまで働いている人材が集まっている企業もありえるのだ。企業として早くプロジェクトを仕上げなければならないというのは事実であっても、それを言われずとも自分から努力してより良い形で短い間にプロジェクトを完成に到達させようという心意気をそれぞれが持っているのである。その願いが現場の人材の間でも浸透して、互いに協力して行こうという意識が生まれていることは多い。

外から見るとブラックな現場に見えるかもしれないが、働いている本人たちは体力や気力の面では少し大変に思うことはあっても、やりたいからこそ長い時間を現場で過ごしているということもよくあるのだ。

ただ、本人が望まないのに企業が残業を強いるような体制をつくっているのは大きな問題である。中には、働きすぎでなにが正しいのかがわからないほど自分の感覚が麻痺してしまっている人もいるだろう。心と体が壊れてしまってはもう遅い。そうなる前に自分の会社が正真正銘のブラック企業でないかをしっかり確かめておくことが大切だ。

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